論文を書いていると、
「もう少し詳しく説明した方が伝わるかな。」
と思って、文章をどんどん長くしてしまうことはありませんか?
もちろん、必要な説明は大切です。
しかし、長い文章が必ずしも分かりやすい文章とは限りません。
実際に論文の添削や研究指導をしていると、「情報は正しいのに読みにくい」と感じる文章によく出会います。
今回は、読みやすい論文を書くためのポイントをご紹介します。
長い文章は伝わりやすいとは限りません
文章が長くなると、
途中で主語や述語が分かりにくくなったり、
何を一番伝えたいのかが曖昧になったりします。
読み手は一文を理解するたびに内容を整理しています。
そのため、一文が長すぎると負担が大きくなってしまいます。
「1文で1つのこと」を意識する
読みやすい文章を書くために、私が意識していることの一つが、
「1文で伝える内容は1つ」
という考え方です。
例えば、
「対象者は○○であり、△△を実施し、その結果□□となり、さらに……」
と続けるよりも、
文章を分けた方が、内容は理解しやすくなります。
文章を短くすることは、情報を減らすことではありません。
読み手への配慮です。
主語と述語を近づける
文章の途中に説明を入れすぎると、
主語と述語の関係が分かりにくくなります。
例えば、
「対象者は、○○病院に勤務し、○○年以上の経験を持ち、研究への同意が得られた看護師であり、調査に参加した。」
このような文章は、一度で理解するのが難しくなります。
必要に応じて文章を分けるだけで、読みやすさは大きく変わります。
同じ内容を繰り返していませんか?
論文では、
同じ内容を少し表現を変えて繰り返してしまうことがあります。
書いている本人は気付きにくいものですが、
読み手からすると、
「さっきも読んだ内容だな。」
と感じてしまいます。
不要な重複を減らすだけでも、
文章はすっきりとした印象になります。
声に出して読んでみる
文章が完成したら、
一度声に出して読んでみることをおすすめします。
読みにくい文章は、
実際に読んでみると違和感に気付きやすくなります。
途中で息が続かない文章や、
意味が分かりにくい部分は、
修正のヒントになることが多いです。
私が添削でよくお伝えしていること
研究指導では、
「もっと難しい文章を書きましょう。」
ではなく、
「もっと分かりやすく書きましょう。」
とお伝えすることが多くあります。
論文は知識を示すためではなく、
読み手に正確に伝えるためのものです。
難しい表現よりも、
伝わる表現を選ぶことが大切だと考えています。
まとめ
読みやすい論文は、
文章が短いからではなく、
伝えたいことが整理されているから読みやすいのです。
もし文章が長くなってきたら、
1文で1つのことを伝えているか
主語と述語が離れていないか
同じ内容を繰り返していないか
を確認してみてください。
少し見直すだけでも、
論文全体の読みやすさは大きく変わります。
「論文の文章が読みにくいと言われた。」
「自分では分かりやすく書けているか不安。」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
大学教員としての研究指導経験を活かし、伝わる論文づくりをサポートいたします。
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